中小企業診断士 第2次試験(筆記試験、口述試験)
中小企業診断士試験に合格するには、第1次試験だけでなく、第2次試験(筆記試験、口述試験)に合格しなければなりません。
本ブログの筆者である上村康之は、中小企業診断士試験の第1次試験を終え、自己採点をしたところ、合格している可能性が高かったため、第2次試験(筆記試験)の対策を開始しました。
しかし、第1次試験が終わってから筆記試験までは2か月半ほどしか時間がありません。特に、筆記試験の問題は、知識だけで解答できる問題ではなく、基本的な知識を活用しながら問題の事例を分析し、採点者に分かりやすい文章で解答する能力が求められます。
また、筆記試験の詳細な採点基準が公表されていないことから、どのような記述が評価されるのか、正確には分からないことも筆記試験の難しさの一つです
このように、第2次試験の対策は非常に難しいのですが、それでも対策ができないということではありません。
本記事が少しでも、中小企業診断士試験の第2次試験でお悩みの方の参考になれば幸いです。
中小企業診断士の第2次試験とは?
中小企業診断士の第2次試験とは、筆記試験及び口述試験です。試験科目は、「人事・組織」(事例Ⅰ)、「マーケティング・流通」(事例Ⅱ)、「生産・技術」(事例Ⅲ)、「財務・会計」(事例Ⅳ)の4科目であり、試験時間は各科目80分です。
筆記試験では、第1次試験と違い、長文で記載された事例が与えられ、その事例を読み取り、5問ほどの設問に対して文章等で解答するものです。筆記試験に合格すると、口述試験が行われます。口述試験は、筆記試験の事例を題材として、10分間、面接の方法により行われます。
合格基準は、「筆記試験における総点数の60%以上であって、かつ1科目でも満点の40%未満がなく、口述試験における評定が60%以上であること」とされています。
もっとも、第2次試験(筆記試験)は、第1次試験のように、知識を習得するだけでは対応することができません。事例から、その企業の特徴(強み、弱み)を読み取り、また、外部環境(機会、脅威)を把握するなどして、採点者に対して、説得的で分かりやすい文章を作成し、解答する必要があります。
この「説得的で分かりやすい文章」ということが、非常に難しいところです。文章作成においては、例えば、シナジー効果、成果主義、高付加価値化、モラール向上、顧客満足度、5S、外段取り化、マニュアル化、標準化など、第一次試験で習得する知識をキーワードとして作成することが一般的です。
しかし、キーワード(知識)にばかり頼って文章を作成すると、出題意図を外してしまう恐れもあります。中小企業診断士の立場として、問題文の事情を汲み取り、当該企業に対して、最も適した解答をする必要があるのです。
特に、「中小企業診断士の立場として」というところが非常に重要だと考えています。私は、当該企業にとって、本当に実現できるのか、責任をもって提案できる内容なのか、という点を意識して解答していました。確かに、問題文の事情だけでは、その企業の全てを理解できるわけではありません。しかし、与えられた事情から考え、実際に企業に提案するということを意識して記述したことが、短期合格につながったものと考えています。
次回のブログにおいては、私の筆記試験の対策について、ご紹介したいと思います。
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