中小企業診断士の登録に向けて(実務補習)

中小企業診断士の登録に向けて(実務補習)

中小企業診断士の登録に向けて(実務補習) 画像

これまでの記事で、中小企業診断士試験の第1次試験第2次試験における筆記試験口述試験の対策などについて、ご説明してきました。第2次試験に合格していましたら、今度は、いよいよ中小企業診断士として登録することになります。

私上村が中小企業診断士試験を受験した平成28年度の合格発表日は、平成29年1月5日でした。もっとも、合格発表日から、直ちに中小企業診断士として登録したわけではなく、約10か月後の平成29年10月1日に、ようやく中小企業診断士として登録し、弁護士資格とのダブルライセンスとなりました。

本ブログでは、中小企業診断士としての登録まで、どのようなことをするのかにつき、ご説明したいと思います。

 

中小企業診断士として登録するには?

中小企業診断士試験に合格した後、中小企業診断士として登録をするには、登録の申請の日前3年以内に第2次試験に合格し、①診断・助言業務の実務に15日以上従事すること、または②実務補習を15日以上受講することが必要になります。

私は、平成29年7月、8月、9月に実務補習を受講することにしました。①診断・助言業務の実務に15日以上従事するという要件をクリアすることで、登録することも可能でしたが、あえて、②実務補習を15日以上受講するという方を選びました。

 

実務補習とは?

実務補習とは、指導員の下で、5~6人ほどのチームを組み、実際の企業に対して、経営診断を行うというものです。

15日間のコースと5日間のコースがありますが、私は、平成29年7月~9月に実施された5日間のコースを3回受けることで、②実務補習を15日以上受講するという要件を満たしました。(平成29年2月に実施された実務補習は、裁判期日と重なっていたため、受講することができませんでした。)

実務補習の流れは、企業の代表者からヒアリングを行い、その聞き取り内容から経営状況を分析し、課題を抽出して、提案を行うというものです。登録前に実務経験を積むという意味では、弁護士登録の前に行う司法修習と似ていると言えるでしょう。

ただし、実務補習において、司法修習と大きく異なる点は、全く業種の違う方々と一緒にチームを組むということでした。業種の違う人達がチームを組み、互いに意見を自由に批判なく交換すること(ブレーンストーミング)で、様々な発想やアイディアが出ました。

「経営」という分野は、企業内部の分析だけでは足りません。外部の経営環境を調査することは勿論のこと、現状を打開するための様々な発想やアイディアを出さなければ前に進むことはできません。業種の違う様々な方々と共に仕事ができたことは、私上村にとって大変勉強になりました。今でも、実務補習で得た体験は、中小企業診断士として活動するにあたっての基盤となっています。

 

中小企業診断士試験の対策が実務でも役立つこと

中小企業診断士試験の対策が実務でも役立つこと 画像

このような実務補習を経る中で、これまで中小企業診断士試験で学んだことが、実務でも非常に役立つものであったと感じました。

例えば、まず、SWOT分析などを用いて企業の内部状況や企業が置かれている外部の経営環境を分析しつつ、その企業の強みを活かした提案を考えるという点は、正に中小企業診断士試験の筆記試験において学んだ流れそのものでした。

また、企業の内部状況を分析するにあたっては、貸借対照表や損益計算書などから企業の財務状況を把握しなければなりません。中小企業診断士試験の第1次試験や筆記試験における「財務・会計」の知識は、財務状況を把握するにあたり必須でありました。

さらに、具体的な提案を行う際に、どのような補助金や助成金を使うことができるのかを考察する上で、第1次試験の「中小企業経営・中小企業政策」で学んだことが役立ちました。補助金や助成金の提案は、経営診断には欠かせないものです。補助金、助成金の種類には、実に様々なものがありますが、中小企業診断士試験において、これらを学ぶことができた意義は非常に大きかったのではないかと思います。

このように、中小企業診断士試験において学んだことは、第1次試験、第2次試験(筆記試験、口述試験)を問わず、実際の経営診断の際に役立つものであったと実感しました。

 

中小企業診断士としての登録

私上村は、合計15日間の実務補習を終え、平成29年10月1日、ようやく中小企業診断士としての登録を果たしました。中小企業診断士試験を受験することを決めてから、約2年後にようやく登録に至ったわけですが、それまでに得た知識、経験はかけがえのないものです。

本ブログをご覧になられている方は、中小企業診断士試験の受験を考えている方、受験中の方が多いのではないかと思います。私自身、中小企業診断士試験を受験し、実務補習を経ることで、経営面におけるあらゆる知識を習得でき、また、様々な業種の方と知り合い、己を高めることができたため、弁護士業を営む上でも大変有意義でした。

本ブログは、私の実感したことを端的に記述したものに過ぎないのですが、少しでも、皆様のお役に立つことができれば幸いです。

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